鳳来山東照宮

鳳来山東照宮は、歴史情緒あふれる鳳来寺山の中腹に位置します。鳳来寺山は、標高695mと登山家達の挑戦心を煽るような険しい山ではありませんが、歴史や大自然の魅力を存分に味わいながらハイキングを楽しむには最適な登山道で、国の名勝・天然記念物にも指定されています。この山には、徳川家康公の出生に大きく関わる重要なエピソードが伝わっています。

江戸幕府3代家光将軍が、日光東照宮に参拝した折に、『東照社縁起』に記された徳川家康公出生にまつわるエピソードにふれ、鳳来寺山の地に東照宮を創祀することを決めたといいます。東照社縁起には以下のように記されています。

「東照(家康公)神君のお父君であられる贈大納言廣忠卿が子どものないことを憂いて、お母君であられる北の方傳通院と御一緒に鳳来寺峯薬師へ御参籠され御祈願をなされたら、その証があって、ある夜、北の方傳通院殿(於代の方)は、『東 の方より老翁が来て、金珠を与えられる』という夢を見られました。それから間もなく北の方傳通院殿が身ごもられ、12ケ月過ぎ、天文11年壬寅年(1542)12月26日に御出産遊ばされたのが東照神君でした。」

徳川家康公の父・広忠卿と生母である北の方傳通院殿(於代の方)が、ある時鳳来寺を訪れ、祈願をしたところ、すぐに徳川家康公が生まれたといいます。3代目家光将軍が建設を始めた鳳来山東照宮は、慶安4年(1651)9月17日、4代目家綱将軍の時に完成をしました。

さらにこのような伝説があります。天文11年(1542)12月26日、徳川家康公はこの世に生を受けました。寅の刻(早朝)のことであったといいます。その時を同じくして、鳳来寺の薬師堂から真達羅大将の像が忽然と姿を消し、ご逝去されると同時に元の場所に戻ってきたと言われています。それはなぜか?徳川家康公は真達羅大将の化身として、戦国の世に終止符を打ち、世の中に平和をもたらすために生まれたからだと伝えられています。徳川家康公の波乱万丈の人生、その足跡は日本全国に散らばっていますが、真の原点は鳳来寺山にあるといえるかもしれません。

(写真)本殿
(写真)本殿

(写真)社殿全景
(写真)社殿全景

住所 愛知県新城市門谷字鳳来寺4
御祭神 徳川家康公
合祀:鎮守三社(山王権現・熊野権現・白山権現)
開門時間 9時~16時
拝観料 なし
駐車場 鳳来寺山パークウェイ駐車場8:00~18:00
二輪車200円/普通車500円/大型車1,000円
ホームページ
御朱印 御朱印帳配布
写経 御祈祷・祈願
おみくじ お守り
書道 茶道
座禅 精進料理
その他