清見寺

7世紀後半、この地にあった関所の鎮護のために仏堂が建立されたことが、清見寺の起源とされます。平安時代には天台宗の寺院でありましたが、鎌倉時代に入り禅宗に改修しました。室町幕府を開いた足利尊氏公は、深く清見寺を崇敬しました。清見寺は室町幕府より官寺と定められ、日本を代表する10ヶ寺「全国十刹」の中に置かれ、大いに栄えました。しかし、戦国時代に入ると、地勢的な要害に位置していたこともあり、度々戦場となり、寺院は荒れ果ててしまいました。

今川義元の参謀の役割も果たしていた禅僧の太原雪斎和尚が清見寺を復興し住職となります。太原雪斎和尚は、今川家に人質となっていた幼き徳川家康公に教育をほどこし、大きな影響を与えた人物です。江戸幕府を開いた後の慶長12年(1607)、徳川家康公は朝鮮王朝との国交を回復するため、467名の朝鮮使節団を駿府城へ招きます。その使節の宿舎として清見寺を選びました。清見寺には、駿府城で家康公と対面した朝鮮通信使の正使・副使・参事官の七言絶句三首の額などが残されています。

(写真)総門
(写真)総門
(写真)庭園
(写真)庭園

住所 静岡県静岡市清水区興津清見寺町418-1
宗派 臨済宗妙心寺派
開門時間 8時~16時(拝観受付時間)
拝観料 大人300円・中高生200円・小学生100円
駐車場 無料:約40台
※大型バスも駐車可能
ホームページ http://seikenji.com/index.html
御朱印 御朱印帳配布
写経 御祈祷・祈願
おみくじ お守り
書道 茶道
座禅 精進料理
その他