仙台東照宮

仙台の東照宮は仙台駅から北に2キロほどの小高い丘の上にあり、独眼竜の異名で知られる伊達政宗公の後継者にあたる仙台藩2代藩主伊達忠宗公によって承応3年(1654)に創建されました。

天正19年(1591)、葛西大崎一揆の鎮圧に援軍として奥州へ向かった徳川家康公が政宗公の案内でその帰路に休息した地に創建されました。またこの地は仙台藩の中心である青葉城の正確な北東(鬼門)の位置にあたりまさに仙台城下町の守り神として鎮座しています。

造営にあたっては実に5年のときをかけ、全国から良材を集め、選りすぐりの一流の職人を筆頭に総勢83万4835人が従事したと言われています。日光東照宮や久能山東照宮が権現造という建築様式を採用しているのに対し、仙台の東照宮は拝殿と本殿を別棟にして、その間に唐門を配置しているという特徴があり、本殿、唐門、楼門(随身門)などが重要文化財に指定されております。岡山県の花崗岩でつくられた宮城県最古の石鳥居も現存しています。仙台の東照宮は、仙台藩・伊達家が造営した東照宮であり、伊達騒動などの痕跡も見ることができます。

東照宮の御神体は江戸から東北一の大きさといわれる大神輿を13日間かけて渡御し、仙台に到着した際には藩主忠宗公をはじめ仙台藩総出で出迎えました。東照宮の祭礼は仙台祭とも称され、仙台城下最大の祭でございました。お祭りは仙台藩の総力をあげて行われており、祭礼の行列は2600人に及んだという記録がございます。明治維新後は仙台藩の公的な支援はなくなりましたが、現在でもお正月期間に10万人以上の参拝者が足を運ぶ仙台の方々の崇敬の篤い神社です。

(写真)唐門
(写真)唐門
(写真)本殿 *非公開
(写真)本殿 *非公開

住所 宮城県仙台市青葉区東照宮1-6-1
御祭神 徳川家康公
開門時間 参拝は終日可能
※御守・御朱印などは8時~17時まで
拝観料 なし
駐車場 無料:100台
※車いす・足の不自由な方々は拝殿脇まで車が入れます
ホームページ http://s-toshogu.jp
御朱印 御朱印帳配布
写経 御祈祷・祈願
おみくじ お守り
書道 茶道
座禅 精進料理
その他