松平東照宮

愛知県豊田市の松平郷の地に鎮座する松平東照宮、この神社には徳川家康公と松平親氏公が祀られています。松平親氏公は松平家の始祖で、将軍徳川家の祖先と言われる人物です。伝承によると、室町時代初期(14世紀頃)に、徳阿弥という僧が旅の途中松平郷にたどり着き、その地に居を構えました。この時からその僧は還俗(げんぞく)して松平親氏と名乗るようになります。

親氏公は近隣地域に侵攻、7村を手中におさめます。その後も代々勢力を拡大していき、初代親氏公から数えて7代目松平清康(家康公の祖父)の代に、三河一国(現愛知県東部)を支配するようになります。しかし、清康と8代目広忠(家康公の父)が2代続いて暗殺される不幸に見舞われたことから力が衰え、松平家は領土を失ってしまいます。ここに松平家再興の使命を背負った9代目幼き竹千代が残ります。この竹千代こそが後の徳川家康公であります。天下泰平を成し遂げた徳川家康公の礎には戦乱の世を生き抜いてきた松平家の歴史がありました。

神社のある土地は、もともと松平家の屋敷があった場所で、屋敷内に八幡宮を祀ったことが神社の起源にあたります。松平家の氏神として代々信仰が厚かったと言います。境内には産湯の井戸と呼ばれる井戸があり、松平家は代々この井戸の水を産湯に用いました。家康公が岡崎城にて生誕の折にも、この水を竹筒に入れ早馬で届けたと言われています。この井戸の水は今でも参拝者に授与され、不老長寿や安産に御利益があると言われています。元和5年(1619)、家康公の御分霊を久能山東照宮より勧請し、徳川家康公を祀る松平東照宮となります。更に時は流れて昭和40年(1965)松平親氏公を合祀しました。

(写真)社殿
(写真)社殿

(写真)産湯の井戸
(写真)産湯の井戸

住所 愛知県豊田市松平町赤原13
御祭神 誉田別命
徳川家康公
松平親氏公
他六柱
開門時間 9時~15時半
拝観料 なし
駐車場 無料:第1駐車場 約40台
無料:第2駐車場 約15台
無料:松平郷駐車場 約35台
ホームページ http://www.matsudairagou.jp/(松平郷)
御朱印 御朱印帳配布
写経 御祈祷・祈願
おみくじ お守り
書道 茶道
座禅 精進料理
その他