名古屋東照宮は、元和5年(1619)9月17日、尾張徳川家始祖・徳川義直公により創建されました。徳川義直公は、慶長5年(1600)に家康公の9男として生まれ、尾張藩(現在の愛知県西部)を統治しました。現在にもその堂々たる姿を残す名古屋城は家康公が義直公のために築城したと伝えられています。義直公を初代とする尾張徳川家は江戸時代にわたり尾張藩を治め、将軍家に次ぐ徳川御三家の1つです。
当初は名古屋城三の丸に創建され、権現造の本殿を始めとする建物は御三家の名にふさわしい壮麗なもので、昭和初期には国宝に指定されていました。また家康公3回忌以来、毎年4月17日には、神輿をはじめ...